Home > words > 詩集 >顔を上げてごらんよ

 

 

顔を上げてごらんよ

まわりのざわめきなど よそに
君はいつでもうつむいて
自分だけの世界に 浸りきってる
話しかける声にさえ 振り向きもしないほど
一人きりの世界は そんなに楽しいですか
顔を上げてごらんよ 青い空が見えるから
あんなに遠くだけれど いつも語りかけてくれる
それまでも君は 疎ましいと言うのですか
それならばなぜいつも スケッチブックを抱えてる?

 

身動きひとつもできないで
壁の隅に追いやられ
自分ひとり 小さく震えるばかり
話しかける者など 誰もないこの街に
一人きりでいるのは 誰でも辛いものさ
顔を上げてごらんよ 青い空が見えるから
いつでもこうして 変わらず笑って見見守ってくれる
この空の下で 思いきり笑ってごらんよ
ほら こうして素直に 心から笑えるさ