11月3日、初雪がちらつく。次の日曜日、晴れ間があったので円山公園まで撮影に出かけた。 途中でタイヤ交換をする車を何度か見かけ、随分と気が早いんだなと思ったが、数日後に大量の雪が降る。 「笑った私が悪うございました」と言わざるを得なかった。こっちの人は文化の日にタイヤ交換できないと勤労感謝の日に交換するという話を思い出した。
驚くのは外の寒さを忘れてしまうような室内の暖かさ。夏は夏で思いっきり西日の当たる部屋なのにエアコンどころか扇風機すら必要のない涼しさだ。
梅雨はないし、冬も室内にいる分には本州より暖かいとよく言われる。
現に大寒波と騒がれ氷点下4度まで下がった日も、さほど寒いと感じなかった。
夜8時半に帰宅した時も、部屋に入って暖かいと感じた。 実家のほうでも氷点下の冷えは珍しくはないのだが、そんな日は一日寒くて大変なのだ。
10月下旬にはこたつを出して、帰宅したらほとんどこたつから動かない寒がりの私だが今の所は平気。
同郷の友達とも、福井では寝るときに顔や手を出してると冷たくて眠れなかったなんて話していた。
それにしても11月から根雪になりそうな気配に、さすがは北国だと思ったら「12月並の寒さ」だと言う。なんだぁそうか〜なんてちょっと安心。
現に、「ファンヒーターじゃもたないよ」と笑われたのだが今の所まだ余裕。
今までより寒い冬には間違いないだろうが、どうやら逃げ出すほどではないらしい。 実を言うと、車が動かなくなったあたりから暖かい土地へ逃げたくなっていたのだ。
先日久々に大通りから狸小路付近を、クリスマスのデコレーションの始まった街並をウキウキしながら歩いた 。
大通公園のホワイトイルミネーションも始まり、目を楽しませてくれる美しい季節の訪れだ。 サッポロファクトリーも、赤煉瓦館の前の煙突には巨大なサンタ、広場には大きめのツリーがお目見え。
すっかりクリスマス気分だ。
ふと通りかかったCDショップの店頭で、マライア・キャリーのThe Onesのプロモーションに しばし足を止める。
降りしきる雪に包まれ、街は白く塗り替えられていた。
1998.11.03