早春譜

もう2月。今頃ふるさと福井では、香り高い越前水仙がいっせいに咲いている頃だろうな。そして下旬にはそろそろ梅が咲き始める頃だっただろうか。


雪の中で寒さに耐えて咲く可憐なこの花を、「わしらは便所花って言うんや」と言ったおじさんがいた。内心ダジャレで水仙(水洗)トイレかいな?と思ったなんてことはさておいて、そのおじさん曰く、「便所みてぇな寒いとこにおいとくとよぅ長持ちするんや」。なるほど納得。この越前水仙、今の時期に越前海岸沿いを走ると、道路脇のところどころで無人販売をやっていて、安く買うことができる。

もうすぐ北海道へ来て3年。雪を見ると、無性にこの越前水仙の咲き誇る畑を見たくなる。

最近、とあるTVドラマのテーマ等で使われているせいか、レコードの時代によく聴いたABBAの曲がよく流れてくる。通りがかりのCDショップを覗いたときアルバムを見つけて思わず買ってしまった。

中学の頃からレコード店(などと書くと少なくとも30代半ばを超えているとばれてしまうのだが・・・)に足繁く通ってはお小遣いの大半をレコードに費やしたものだが、この癖はいまだに続いていて、ふらっと店にはいると誘惑が多くて困るのだ。

予算と置き場所の関係でかなり我慢しているほうだと思うのだが、最近ではDVDという新たな、そしてとても強烈な誘惑が増えてしまったし。映画やライブのDVDがこれからどんどん増えていきそうな勢いなのだ。昔夢中になった銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトなどのアニメも揃えたいし、音+映像の勝利でCDよりもDVDの軍配があがることも結構多い。
こんな時代の子供に生まれたかったぞと、おばさんは思うのだ。なぜなら、重たくてかさばるので仕方なく実家に置いてきたLPレコードの数々や、行方不明のシングルレコード、積み重ねられたオーディオの一番下で存在を忘れられているカセットデッキ、そして最近は触れることすらないカセットテープ。
これも学生の頃ギターをかき鳴らして作った曲やコンサートの記録があったりして、なんだか惜しくて捨てられないので困っている。今だったらすべてディスクで片づいているから管理が楽なのだが・・・。

昔語りをしだすと止まらないのが年寄りの悪いところ。今度は「かぐや姫・今日」を取り出した。福井にいたころ勤務先のイベント会社や学生時代に参加していたPAグループの関係でよくコンサートの裏方のお手伝いをした。

あの頃、イルカや伊勢正三、葛城ユキを目の前にして、やはりステージにたつと貫禄があるなぁと思った。何しろリハ前の伊勢さんとすれ違った時てっきりスタッフの一人だと思い(だってTシャツにジャージだったんだもんっ)「お疲れさまです〜」なんて言った私。サインもらっとけばよかった。(おいおい)

高校の頃、クラスメイトと毎日オーディオ談義や音楽談義に興じたのが懐かしい。ネイティブ・サンや高中正義、渡辺香津美、渡辺貞夫、山下達郎・・・・。  奇遇な事に、夫にこういう話をしたら、若い頃同じような夢をみていたらしい。道外の大学や専門学校への入学は却下されたため諦めて写真業に入ったというが・・。聴いているジャンルはまったく違うが音や映像に対するこだわりは結構通じるものがあるので助かる。

不思議な人ではある。私のような自分勝手で気まぐれな奴を妙に気に入ったらしくて、そのくせ気づくと割とむこうのペースなんである。ヤラレタ・・・・!なんだか手のひらで転がされている気がしないでもない今日このごろ。でも悪い気はしない。ま、そういうものなのかも。

2001.02.04